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シベリア、レスリング武者修行 

           赤澤 学(平成24年度卒)

                         寄稿 2013年8月15日

 

【シベリアを選んだ理由】

 まず、この五月にレスリング留学するにあたってシベリアを選んだ理由は、ロシアの世界一レスリングが強い国と言うこともありますが、ロシアに行きたい、実際に行ったという人がほとんどいないということに魅かれました。日本人が行かないということは、自分が行けば価値が出るのではないのかと思ったからです。ロシアでもモスクワではなく極寒のシベリアはなおさらです!それに自分の両親は自分が16歳の時から、香港、上海に住んでいて姉もアメリカニューヨークでモダンダンサーをやっていて、日本にはずっと自分だけということもあり、海外に住むという気持ちが以前から強くありました。

 

 【留学のきっかけ】

 ロシア、クラスノヤルスクは福田会長に紹介していただきました。富山監督に卒業後はロシアに行きたいと相談したところ、福田会長に言っていただきました。福田会長はロシアで会議がたまたま行われるということで自分も連れていっていただきました。そこでクラスノヤルスクレスリングアカデミーを紹介していただき卒業後行くことになりました。

 

 【シベリアの気候】

 ロシア、クラスノヤルスクに着いたのは5月の上旬。もっと早くから行きたかったのですがビザの関係で出発がこの時期に。クラスノヤルスクの気温はそんなに低くはなく、高い緯度の土地にしては寒くはありませんでした。

 しかし、今年は異常気象で自分が着いたときは雪がまだ降っていました。自分が日本に一時帰国したのは7月の上旬でしたが、そのときのクラスノヤルスクは30℃ぐらいでとても暑かったです。前回行ったのは1月だったのでとても寒く-40℃だったのですが、今回はとても暑かったです。このシベリアの地は冬と夏とでは70℃近く温度差があるのに驚きました!

  雨がよくふっていたのが印象的でした。そして傘をさす文化があまりないのも驚きでした。

 

 【シベリアでの住まい】

 まず、ホームステイをしました。そのホームステイはおかあさんと娘一人の家でした。娘の名前はジェーニャ。日本語を勉強している大学生でした。なのでお互い語学を教えあいとてもロシア語がわかるようになりました。

 ホームステイ先は練習場からバスで40分かかりました。それに気を使ってくれた選手たちは朝練が終わり午後練習までの時間自分達の家に招いてくれました。そして、現ヨーロッパ選手権2連覇のオパン・サトは自分が借りているホテルの部屋を無料で貸してやると言ってくれました。彼はマンションやホテルの部屋を何室か借りているみたいでした。高級車にも乗り、ロシアのチャンピオンは金持ちです。ホテルは練習場の隣にあり、とても便利で助かりました。

 

【練習について】

 練習はフリースタイル、グレコローマンスタイルと別々のところでの練習でした。午前の練習は11時~12時まで、午後の練習は17時~18時まででした。朝はほぼバスケです!チームを3つぐらい作り二点先取の交代制でやっていき、バスケを休憩しているチームは、その間打ち込み、とりあい、グランドなどをしています。バスケのルールはファールなし、ドリブルなしのものでした。もともと球技が得意ではない自分はチームになかなかいれてもらえずに、練習もまともにやらせてもらえませんでした。それから、なんとしてでも練習をしたいためチーム決めの時に積極的に前にでてアピールをしたりして、少しずつチームに入れるようになりました。午後練習は足を取ってからの攻防やタックルだけの攻防をたくさんやり、そのあとにスパーリングを試合形式でやり、1、2本で終わるか、アップをしたらすぐスパーリングで45本やり終わるのがほとんどでした。ウェイトトレーニングと走り込みをしないのには驚きました。 

 週に二回は自主練習でサウナの日もあり、日曜日は毎週休みでした。日本に比べるとだいぶ練習量が少ないのです。なのに、みんな強くほとんど勝てない選手ばかりでした。なぜ強いのか?と思いました。自分が感じたのはロシア人の自主性です。全体練習は短い間のですが、終わってから凄い練習をします。チューブ、シャドウ、ロープ、打ち込み、技練習など倍近く自主練習をしています。ある日のこと練習が終わり一時間ぐらいたって、掃除のおばちゃんがマット掃除にきたとき、掃除をするから練習やめてと言われても、反抗して練習をやったり、掃除してないところで練習したり、最後はマットをおりて練習をしていました。そこまでやるのには驚きでした。ロシアが強い理由の一部だと思います。

 

   ロシア人について】

 レスリングの選手はとにかく積極的であり、上下関係をあまり気にしません。ある日の練習のときの話しです。練習の前にそこまで強くない選手(自分にとっては強いがロシアではあまり強くない)が、今日の打ち込み一緒にやろうといってきました。自分は「いいよ」といいました。アップがおわり打ち込みにはいるとチャンピオンクラスの選手が自分に打ち込みをやろうといってきました。自分は、パートナーがいるといってもいいからやろうと言ってきて、もともと組んでいた方は凄くそのチャンピオンクラスの選手に怒っていました。歳も下でしょう。自分のとリあいになりケンカになった結果チャンピオンクラスの選手とやることになったのです。その練習にかける思いや、意気込みを感じました。日本人であれば年上、しかも、チャンピオンクラスの人にいわれれば、あそこまで言わないでしょう。これもロシアの強さの一部ではないでしょうか。

 

 【試合について】 

 自分がロシアに着いて一ヶ月したとき、ロシアチャンピオンシップが行われました。試合前、選手たちに調子どう?と聞くとだいたいの人は俺がチャンピオンになると言います。あまり強くない選手でもそのように言います。みんなチャンピオンになりたいし、また、なれると思っています。現に今回60キロ級の試合は世界3連覇の選手とヨーロッパ選手2連覇の選手が負けて、無名の選手二名が決勝に勝ち上がりました。全日本選手権などでなかなか無名の選手2名が決勝までいくことはありません。そういった下剋上的な意識の高さがこういった結果を生みだすのではないでしょうか。

 

 【こちらでの食事】

 食事はレスリングアカデミーの建物の中に食堂があり、ロシアの選手たちはそこで無料で食べています。自分は一食150円ぐらいで食べていました。ご飯ものに肉団子がのっていて、そこになにか汁をかけるもの、それとサラダとスープとパンのメニューがあります。昼と夜はそこで食べて二食ともあまりメニューがかわりませんが、食事がとてもそれが楽しみで美味しくいただいています。ある日、選手たちと食べていると自分の食べているメニューだけ違いました。いつもと違いメニューが3パターンぐらいあり、なんで自分は違うのかなぁ~と思いました。あとからわかったのですが、そのアカデミーはイスラム教徒が多く食べ物が制限されているからでした。日本では味わえない感覚です。それからロシアではお酒を飲むことはありません。回りの人がほとんどイスラム教徒なのでアルコールはのまないから、そうなってしまうのですね。

 

 【コーチについて】

 コーチングスタッフは、たくさんいてほとんど世界チャンピオンクラスの人ばかりです。自分は積極的にコーチに技を聞きにいったりしましたが、快く教えてくれました。すごく良い人たちでした。 コーチにチェチェン出身の人がいました。彼と話していると俺はロシア人ではない。だからロシア式の挨拶ではなく、イスラム式の挨拶をしろと言われました。最初は言っていることがわからなかったのですが、チェチェン共和国を調べてみるといろいろわかりました。ロシアには独立できない国がたくさんあり、複雑なことになっていることがわかりました。自分も詳しくはわかりませんが奥が深そうです。

 

 【ある事件】

 自分がスーパーに行こうとしていると機関銃をもった警察官二人が話しかけてきました。何人だ?と聞いてきたので日本人です!といいました。するとパスポートを見せろ!と言われましたが、スーパーに行くだけだったので持っていませんでした。すると鉄格子のついた車にのせられて警察署までつれていかれました。警察署の入り口をはいると牢屋が3つあり、その一つにいきなり入れられました。なにがおきたかわからず初めて入れられたので涙が出そうになりました。ホテルにあるからとりにいきたいと、いってもダメで英語も通じない。このあとどうなるんだろう、と思ったとこでひらめきました。日本語を喋れるロシア人の友達に電話しよう!そして電話をして警察署に来てもらい通訳をしてもらいました。パスポートをホテルにとりにいってここに持ってこい、しかし自分ではダメだと言っているようでした!そして、その友達にとってきてもらい釈放になりました。この一件があっても、自分はロシアにもう来たくないだとか、悪い国だとかは思わず、良い経験になったなーと思いました。そして、パスポートは常にもっていなければとも思いました。

 

  【まとめ】

 日本にいたら決して味わえない経験やロシア人のレスリングスタイル、そして、意識の高さなど、たくさんの見聞をしました。今回は、社会人選手権に出場するために帰ってきましたが、またビザがとれしだいロシアに行きます!そしてレスリング強化とともにロシア語も喋れるようになりたいです。将来は、ロシア遠征などでお手伝いできるようになり、母校日大やレスリング協会に貢献できればと思います!

2013年8月10日(土) 

1964東京オリンピック特集】

 

 819日(月)〜21日(水)まで、NHK総合で1964東京オリンピック」が3夜連続(20時から2043)で特集されます。

 3日目(21)は、フリースタイル・フライ級で金メダルを獲得した吉田義勝OB(昭和39年度卒)が登場し当時のエピソードが紹介されます。

 また、江古田の合宿所を訪ね吉田OBの回想シーンが紹介されると同時に、現在の日大レスリングの活動なども富山監督や現役部員の協力を得てドキュメントで放映されるとのことです。日本大学レスリング部関係者には必見の番組です。

 

[写真]東京オリンピック、レスリング・フリースタイル・メダリスト

左から 吉田義勝OB、渡辺長武さん(フェザー級・金)上武洋次郎さん(バンタム級・金)、堀内岩雄OB(ライト級・銅)

2012年12月27日(木)

谷津嘉章OBを励ます会 

 

 元プロレスラーの谷津嘉章OB(S53) 12月2日()、高田馬場にホルモン焼「壱鉄」をリニューアルオープンしました。そのお祝いを兼ね「谷津嘉章OBを励ます会」を土方政和OB(S57) が発起人とになって12月27日()に開催しました。
 年末の押し迫った日取りにも関わらず、谷津OBの人柄を反映して多くの方々に来ていただきました。店内は、集まった面々でほぼ貸しきりとなり、谷津OBは合宿所での賄いを髣髴とするような大わらわ状態(多分)
 イチオシの炭火焼北見ホルモンをたらふく食し、杯を交わしながら旧交を温めました。
 OBOGの皆さんも、ぜひ、高田馬場へ足を運びスタミナ満点の炭火焼をご賞味ください。
 
お店は「JR高田馬場駅」から早稲田通りを落合方面に歩いて7分のところ。
詳しくは、 ittetsu.net
 
ご参集いただいた方は、
松永二三男さん(元・日テレアナウンサー)、具志堅用高さん(元・ボクシング世界チャンピョン)、和久井始さん(自衛隊体育学校)、田村知一さん(日本レスリング協会・マスターズ副理事)、大津信行さん(慶大レスリング部OB)、北原義之さん(慶大レスリング部OB)、柴田真宏(朝日新聞社)、安達哲夫さん(ぺスカリッチ)、牧田真一さん(静岡産業社)、今井完治さん(おふく園)、佐川達也さん(佐川マリン) ※順不同 
OB会からは、
福田富昭OB(S40・日本レスリング協会会長)、鈴木宣之OB(S42)、高橋弘文OB(S43)、鈴木光OB(S53)、土方政和OB(S57)、木名瀬重夫OB(S58)
 
どうもありがとうございました。感謝。     文責:佐々木 章(S46)
左から高橋、辻村、鈴木各OB
左から高橋、辻村、鈴木各OB
2012年8月18日(土)投稿
OB幹事会兼暑気払い。
鈴木光OB(S53)のfacebookより転載
 
 夕方、池袋のサンシャインプリンス「むさし野」でOB会幹事会兼暑気払いが行われました。
練習が終わったと時間が有りすぎるので床屋さんに行き、自宅に戻って着替えをしていく予定でしたが時間を勘違いしていました。
 自宅に戻りながら案内状を確認すると17時からとなっていました。すでに17時は過ぎており、着替えにも戻らず大慌てで会場に向かいました。どんなに慌てても1時間以上の遅刻は逃れられないです。電車の中でも走りたい気分にさいなまれながら自分に腹立たしさを感じ、遅れたことを責められて重い空気の飲み会を想像しただけで行きたくなくなってしまいました
 会場について1時間20分の遅刻、大先輩たちに文句を言われることも無く暖かく迎えて頂き暑気払いだけの参加になってしまいましたが、楽しい時間を過ごすことができました。
 1次会では1時間20分の遅れをあっという間に追いつき追い越し。大盛り上がりで2次会。サンシャインの中の飲食店街の鳥料理店でまた盛り上がり焼酎を飲みながら目についた特大ジョッキのビール、男前ビールと言うのだそうですが床屋さんも行った事だし、決して男前では有りませんが2~3杯飲んでしましました。1時間以上も遅刻した私を寛大に迎えてくれた諸先輩に感謝。ちなみに本日の参加者の中で私より若いメンバーはふたりでした。(反省)

2012年8月7日(火)投稿

これ、江古田駅南口です!

 

 ついこの間まで、昭和30年代を温存するかのような江古田駅でしたが、ご覧の通りすっかり様変わりしました。写真は、合宿所で行われた新春の餅つき大会の帰路で、夕方でもあるし、飲み直そうかと、南口へ来てみたら、駅舎に昔の面影はサッパリと消えていました。我らOBにとって江古田駅はとっても思い出深いものがありますが、あまりの変貌につい写真を撮ってしまいました。右:高橋登OB(S37)、左:鈴木宣之OB(S41)、撮影・文:佐々木章(S46)

セントラルスポーツ様との共同企画の乗馬ツアーのポスター
セントラルスポーツ様との共同企画の乗馬ツアーのポスター
2012年5月26日(土) 投稿
高橋恒雄OB(S43)がオーナーの
乗馬クラブで「体験乗馬ツアー」開催。
 
 馬場の前には南アルプスの山々、背後には八ヶ岳の連峰を望む絶景のロケーション。「ホースクラブ ディンプル」という乗馬クラブは高橋恒雄OB(S43)がオーナーを務めています。開業15周年を迎える今年は、さまざまなイベントを企画しています。そのひとつにセントラルスポーツ様との共同企画で1泊2日の「乗馬体験ツアー」を6月30日(土)-7月1日(日)に開催します。乗馬運動は全身の筋肉を使う有酸素運動で1時間あたりのエネルギーの消費量は500キロカロリーといわれ、ジョギングを1時間やるのと同じくらいの効果があるといわれています。
 当クラブは、知識と経験が豊富なインストラクターがマンツーマンでレッスンを行いますので、はじめてのOB・OGの方でも安心して騎乗することができます。ぜひ、山梨・小淵沢にある「ホースクラブ ディンプル」へお出かけください。馬に乗りながら大自然が創り出すパノラマを眺めなているだけでも心がリフレッシュできますよ。
 ところで、ポスターのモデルの女性は、元宝塚歌劇団の汐美真帆さんです。彼女は、当クラブのメンバーで、歌や踊りやヨガなどの忙しい仕事の合間をぬっては、小淵沢にきて乗馬を楽しんでいます。「体験乗馬ツアー」には、汐美さんのレッスンによるヨガ教室やトークショーもプログラムしていますので、楽しいイベントになることは請け合いです。
●「体験乗馬ツアー」のお問い合わせ、申し込みは、090-9367―3474 石津まで。
●「ホースクラブ ディンプル」を詳しく知りたい方は http://horseclubdimple.com
2012年4月15日(日) 投稿
宮田和幸OB(H9)が、3番目の
格闘技ジム「BRAVE」を開設。
 
 総合格闘技の宮田OBが3番目の格闘技ジムを埼玉県草加市に開設し、そのお披露目パーティーが開催されました。彼が主宰するジムは東京・北千住(本部)、埼玉・三郷にありますが、草加は3番目の支部として設立。若林優之OB(H14)も指導スタッフとして参画しています。
 パーティーには約100名のゲストが集い、日大レスリング部OBから富山監督、松原正之前監督(S35)他、同期の松原正豊(H9)、奥田哉志(H7)、中川大司(H8)、矢野通(H12)、高坂拓也(H14)、各OBが出席しておりました。その他格闘技の現役選手や女優の岸本加世子さんも駆けつけ、盛大なジム開きとなりました。